心理検査とは

心理検査とは

「自分の得意・不得意を知りたい」
「仕事や人間関係で、なぜかうまくいかないことが多い」
そんな困りごとの背景を整理する手がかりとして、心理検査があります。

当院では、大人の発達障害(ASD=自閉スペクトラム症、ADHD=注意欠如・多動症)が疑われる方に、診断と支援方針の検討のため各種心理検査を行っています。

このような方はご相談ください

  • 得意なこと・苦手なことを詳しく知りたい
  • 集中力や仕事の進め方に偏りを感じている
  • 人とのコミュニケーションで困ることが多い
  • 学業や仕事で「頑張っているのにうまくいかない」と感じる
  • 発達障害(ASD・ADHDなど)の可能性について相談したい
  • 今後の治療や生活上の工夫を考えるための手がかりがほしい

心理検査によって、ご自身では気づきにくかった「得意なこと・苦手なこと」や、日常生活で困りやすい場面の背景が見えてくることがあります。

検査結果は、診断の参考とするだけでなく、ご自身の特徴を理解し、今後の生活や仕事での工夫を考えるためにも活用します。
必要な場合は、公認心理師によるカウンセリングをご案内することも可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

カウンセリングについて詳しくはこちら

当院で行っている主な心理検査

WAIS-IV(ウェクスラー成人知能検査)

WAIS-IVは、16歳以上の青年・成人を対象に、知的能力をさまざまな側面から確認する検査です。
単に「IQが高い・低い」を見るだけではなく、全体的な知的能力に加えて、どのようなことが得意で、どのような場面で負担を感じやすいのかといった認知機能の特徴やバランスを多面的に確認します。
WAIS-IVでは、主に以下の4つの指標から認知機能の特徴を確認します。

①言語理解(VCI)

言葉の意味を理解し、言葉を使って考えたり説明したりする力を確認します。
たとえば、言葉の意味を理解する力、持っている知識を活用する力、物事の共通点や関係性を言葉で考える力などが含まれます。
この結果から、会話や文章の理解、言葉による説明や考えの整理など、言語を使った活動の得意・不得意を考える手がかりになります。

②知覚推理(PRI)

目で見た情報を整理し、形や位置関係、全体と部分の関係などを捉えながら考える力を確認します。
言葉による説明だけではなく、視覚的な情報をもとに規則性を見つけたり、状況を推測したり、問題を解決したりする力が関係します。
この結果から、図や形などの視覚情報を扱うことや、初めて見る課題に対して考え方を組み立てることの得意・不得意を把握する参考になります。

③ワーキングメモリー(WMI)

必要な情報を一時的に頭の中に保持しながら、その情報を使って考えたり処理したりする力を確認します。
たとえば、聞いた内容を覚えながら別の作業を行う、複数の情報を頭の中で整理する、順序を意識しながら作業を進めるといった場面に関係します。
この結果から、口頭で複数の指示を受けたときの対応や、集中しながら情報を処理することの得意・不得意を考える手がかりになります。

④処理速度(PSI)

目から入った比較的単純な情報を、正確かつ効率的に処理する力を確認します。
決められたルールに沿って情報を見分けたり、一定時間の中で正確に作業を進めたりする力などが関係します。
この結果から、時間を意識した作業や、単純な作業を一定のペースで進める場面での特徴を把握する参考になります。

全検査IQ(FSIQ)

4つの指標を含む複数の検査結果から、全体的な知的能力を総合的に確認します。
WAIS-IVでは全検査IQの数値だけを見るのではなく、それぞれの指標にどのような差があるのかを確認することも重要です。
たとえば、「言葉で理解することは得意だが、複数の情報を同時に扱うことには負担を感じやすい」など、能力のバランスを整理することで、日常生活や仕事、学業で感じている困りごとの背景を考える手がかりになることがあります。
検査結果は、ご自身の得意なこと・苦手なことを理解し、仕事や学業、日常生活の中でご自身に合った方法や工夫を考えるための参考として活用します。

AQ(自閉症スペクトラム指数)

ASD(自閉スペクトラム症)に関連する特性を確認するための質問形式の簡易検査です。社会的スキル・注意の切り替え・細部への注意・コミュニケーション・想像力の5領域を測定し、発達特性を考える際の参考とします。

ASRS(成人ADHD自己報告尺度)

成人のADHD(注意欠如・多動症)に関連する特性を確認するための自己記入式の簡易検査です。過去の一定期間における、集中しづらさ、忘れやすさ、物事を順序立てて進めにくいといった日常生活上の特徴を振り返り、診察や詳しい評価を検討する際の参考とします。

心理検査の流れ

  1. 医師へご相談ください

    まずは診察時に、現在困っていることや心理検査をご希望されている理由についてお聞かせください。

  2. 実施する検査を決定します

    お悩みや目的に応じて、必要な心理検査をご案内します。

    ※簡易検査(AQ、ASRS)から先に受けていただくことも可能です。お気軽にご相談ください。

  3. 心理検査を行います

    心理検査を実施します。検査内容によって、必要な時間は異なります。

  4. 結果をご説明します

    検査結果を整理し、フィードバックを行います。検査結果をまとめたレポートもお渡しします。

料金・ご予約について

WAIS-IV(自費) 8,800円(※1)

+

レポート作成・フィードバック(25分・自費) 4,400円

※表示価格は税込です

※1 8,800円の内訳
・・・ 予約料:6,600円 + 当日:2,200円

  • WAIS-IVのご予約は受付で承っております。
  • 自由診療となります。
  • ご予約時に、料金の一部を予約料としてお支払いいただきます(上記の内訳のとおり)。予約料は料金の一部で、追加の費用はかかりません。
  • 前日・当日のキャンセル、無断キャンセルの場合、予約料はご返金いたしかねます。あらかじめご了承ください。

※キャンセル・変更をご希望の場合は、できるだけお早めにご連絡をお願いいたします。

AQ(自閉症スペクトラム指数)検査 240円(3割負担の場合)
ASRS(成人ADHD自己報告尺度)検査 450円(自費)

よくあるご質問

WAIS-IVの検査結果について説明してもらえますか?

はい。担当の公認心理師が検査結果をまとめたレポートをもとに解説します。ご自身の得意・不得意をフィードバックし、今後の日常生活や仕事上の工夫につなげていきます。
検査で見えてきた特性を踏まえた上で、カウンセリングを受けることもできますので、お気軽にご相談ください。 

カウンセリングについて詳しくはこちら

話した内容が家族や職場に伝わることはありませんか?

お話しいただいた内容には守秘義務があります。原則として、ご本人の同意なく外部にお伝えすることはありません。

心理検査を受ければ、発達障害かどうかわかりますか?

心理検査は、発達特性や認知機能などを客観的に把握するための重要な資料となりますが、検査結果だけで診断を確定するものではありません。診察やこれまでの経過などを含めて総合的に判断します。

心理検査だけを受けることはできますか?

当院では心理検査は治療の一環という位置づけになっております。そのため、心理検査のみのご利用は承っておりません。 他院の精神科・心療内科に通院されている患者さまにおかれましては、通院する医療機関は当院か他院かに一本化をお願いします。